2009年7月12日日曜日

ジープの豆電球-パッシグ川、JPリザール

社員の給与関連の調整でてこずり、帰宅時間が(最近珍しい事だが)遅くなってしまった。遅いくせにマカティは相変わらず渋滞。正気の沙汰では無い。地下鉄作れないなら、せめて自転車とか歩きで通勤できる仕組みにしろよ!と心が絶叫する。道と治安がまともなら迷うこと無く車を降りて歩くのだが、それをやるときっと後悔する事になるのだ。しょうがなしに迂回道をとり、パッシグリバーからJPリザールへ。が、ここも込んでて渋滞の元凶の原因であるジープが大挙してのさばっていやがる。歩くのと同じスピードなので、これも一種の散歩だと思ってあきらめる事にする。


ジープ、私はこやつが大嫌いだ。汚いし、臭いし、存在自体が許せない。リア部分の天井の丸っこいところなんて迫撃砲で破壊したくなる位だ。たとえてみれば幼い頃の家の便所(汲み取りだった)や、学校のごみ焼却場と同じ類の、悪夢に出てくるアイテムと同列か、それ以下のものだ。忌まわしいのは物理的な存在だけでなく、そのシステム(どこでも乗り降り可能というもの)まで、虫唾が走る。

いくら私がわめいて見ても、ここはパッシグ川、すぐ近くにはスラム街が漆黒の闇に眠っていて、そこの住人は昼間はトタン屋根の炎熱にさらされながら、モールのエアコンを夢見る。夢想するだけでなく実際に移動する必要があるわけで、その時にジープはなくてはならないものなのだ。


ま、しかたがないので、ウインドウ越しに観察することにする。スシ詰めにつまっているもの、がらんとしているもの。子連れで口をハンカチで押さえている母親、出勤中のGRO、普通の勤労者、オッサン、汚いガキ、ブラックジョークの一種としか思えないエンブレムのコピー(写真はフェラーリ)、耐え難いクラクション、音楽。そして田舎の屋台のような豆電球の内部照明・・・ん、なんだあの色は?

1台のジープニーの内部照明が目を引く。蛍光灯なんてあるわけじゃなし、バッテリー直結の豆電球がジープの明かりだ。普通は汚らしい黄色なのだが、こいつは毒々しい緑色だ。

写真を取れなかったのが悔しいが、場末のGoGo-Barに出てくるジンライムの色だ。見ているだけで胃の奥に味まで思い浮かぶ程だ。キツイ人工の杜松の風味、不純物だらけのアルコール、汚いグラス。。。そんな人造セルロイドの緑が匂ってきそうな地獄の明かりに照らされた人々の目はうつろで、絶望感しか無い。

マジ、正視に堪えません。フィリピン人が陽気なんて嘘。つらいねぇ。


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