以下友人 Nさんから聞いた話。(一部フィクションです。念のため)
Nさん 「や、まいど。まいった、まいった」
わたし 「どうしました?目が真っ赤ですが」
Nさん 「昨日、早めに仕事を終えて家でひっくり返ってると、なじみのカラオケの女の子からワンギリがあってさ」
わたし 「あ、そっちの話ですか。」
Nさん 「しらばくれて、誰?とTextしたら、珍しく普段は使うのを嫌がっていた本名で答えよる。すぐに会いたいと。ちょっとおかしいなと思って、今どこ?と返したら、自宅にいて今からそっちに行く、助けてほしいときた」
わたし 「? ちょっと展開が妙ですね」
Nさん 「ちょっとあせって、問いただしたところ、今週末ダヴァオに帰る。新しい生活を始めるのよ。Can I ask a request from you?, というTextが。」
わたし 「・・・英語だとそういう言い回しになるんだ・・・」
Nさん 「寝ぼけてたせいもあって、言ってることを理解するのに30秒程かかった。もう自宅でごろごろモードだし、これからセックスするのも大儀だったので、外であおうとText返したわけ。」
わたし 「大儀だなんて、そんなバチがあたりますよ」
Nさん 「いや、正直シャワー浴びるのもめんどくさいし、もうオナニーもしちゃったので。。。」
わたし 「知らんわそんなこと。それで?」
Nさん 「それで、待ち合せ場所を決めようとしたんだけど、普段のお互いの生活範囲がぜんぜん違うので、中々きまらん。面倒なので結局部屋に来てもらうことにした。セットアップの可能性も頭をよぎったのでね。」
わたし 「ふぅん、やっぱりしちゃうんだ」
Nさん 「ところがたまたま現金が無いことに気がつき、ATMにいく羽目になってしまった。道々、今出たとこ、とか、タクシーに乗った、とか、もうすぐよとかTXTがピンピン鳴って、正直辟易した。金を降ろして部屋に戻って、シャワー浴びようとしたら、”今ついた”ときたので、寝ぼけ眼でロビーに迎えにいった。」
わたし 「いくら降ろしたんです?」
Nさん 「1万。ロビーに行くとラフな普段着でソファにちょこなんと座っておる。店で見かけるのとは雰囲気が違い、思わずドキンとしてしまった。」
わたし 「どんな娘なんです?」
Nさん 「ちょっとスペイン系が入ってるかな。背が高く、スタイルもそこそこのモデル。最初はバーファイン無しだったっけ。美貌。子持ちの21才。頭はわりといいかな?服装と香水の趣味がいい娘だね。」
わたし 「へぇ、いつから知ってるんです?」
Nさん 「半年ぐらい前かな。とりあえず部屋に通して、話を聞くと、もうお店はいやになった、将来のあては無いけどダヴァオに戻る。子供はもう昨日先に返した、と話始めた。切符はもう買ったといってチケットを見せてくれた。お金が無くて身売りをしようというぐらいに困っているくせに、なんと飛行機で帰るつもりだ。」
わたし 「昔風に言うと高級売春婦ってやつですか?ただよくあるパターンですね。金が無いので、Nさんを頼ってきたと。後はお楽しみですな。」
Nさん 「ところが話しているうちに僕自身がだんだんと興奮してきてしまってね。理由は自分でも良くわからないんだけど、若くてきれいな娘を前に、罪悪感と性欲と、憐憫と可笑しさとがない交ぜになって変になってしまった。直ぐに押し倒しちゃいたいという衝動を抑えるのに必死さ。彼女途中で泣きだしちゃうし。」
わたし 「あらら。」
Nさん「そのうちカタコトの英語でその娘相手に原罪論までぶち始めたわけ。彼女目を白黒させてたな。そのうちこりゃいかんと気づき、深呼吸をして、返済期限なしで金を貸します、いくら必要と聞いてみた」
わたし 「何ともったいない。。。もう好き放題できるシチュエーションでしょう。っていうかその娘にも尊厳があるんだからキチンと取引してあげれば良いのに。まぁ原罪ほにゃららはNさんらしいですけどね。でいくらと言ってきたんですか?」
Nさん 「お恥ずかしい限りだ。彼女は逡巡していたが、1万5千ペソ欲しい、とはっきり言って来た」
わたし 「また高いな。払ったんですか?」
Nさん 「1万ペソ渡した。」
わたし 「・・・・まぁそんなものですかね。最初から1万渡すつもりだったんでしょ?しのごの言わずだまって渡せば良いのに。」
Nさん 「金額の話をしてる間の緊張感は、今思い出しても嫌な感じだ。彼女もカソリックだし、どう懺悔するのだろうか」
わたし 「趣味が悪いな。そんな嫌な事人に聞かないで。。。って続きを話してください。」
Nさん 「お金の話が済んだのでそのまま返そうと思ったが、もう欲望が頂点に達しているので、それじゃバイバイって中々言えない。」
わたし 「情けないですが、そうでしょうね。それで?」
Nさん 「写真を撮らせてもらった。」
わたし 「見せてください! 脱いでもらった?」
Nさん 「お断りする。着衣のままだ、馬鹿もの。」
わたし 「見たいのに~。それで?」
Nさん 「最後にキスをした。優しい甘い匂いを嗅ぎながら股間を撫でられた時には失神しそうになってしまった。」
わたし 「け、結局押し倒したんですね!?」
Nさん 「いや。以上で終わり。そのまま玄関でバイバイさ。自制できたのは、単純にシャワーを浴びたりするのが面倒だっただけだ。」
わたし 「寸止めだな、、、それでセットアップは無かったんですね」
Nさん 「僕のコンドだとそれは無理だから。いやとにかくどっと疲れて、状況の異常さと自分の情けなさと、やり場の無い性欲とで、しばらく煩悶していた。結局又、オナニーして寝たがね。」
わたし 「聞いてる私も欲求不満になりましたが」
Nさん 「ごめんごめん。情けない話だけど、僕にとっては事件さ。誰かに話さずにはいられなくて。」
わたし 「まぁ、良いです。解りますよ。色々参考になります。」
Nさん 「君も気をつけろよ」
わたし 「何に気をつければ良いのやら、はっきりしませんね」
Nさん 「僕がもう少し英語が話せて、女性や、フィリピンでの貧富の差や、売春についてまじめに捉えていれば、違った風に対応できたと思うんだ。つまり彼女に嫌な思いをさせずに、同じお金を渡せたし、僕の欲望も昇華した形で発散できたかも。」
わたし 「英語はともかく、まじめに云々というのは逆じゃないですか?スマートに賢く対処するだけなら、もっと軽く考えるか、まずは相手の娘の気持ちを第一に考えていれば済む話だと思います。それに昇華って単にしこしこオナニーするだけでしょ?」
Nさん 「(涙目で)それをいうな。ま、君の言うとおりかも。とにかく誰にも見せられない写真を撮っちゃた事は確かだ。あれ以来、この写真、消すべきかどうか頭から離れないんだよ・・・」
わたし 「大丈夫ですってば。一週間すれば忘れますよ。で、写真見たいんですが」
Nさん 「だめだ。」
ああ、その娘の写真が見たい、絶対見せてくれないに違いないが。